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眼窩下神経について

今日もよろしくお願いします。

 

あけましておめでとうございます。

年末はゆったりと過ごしておりましたが、年も明けましたので格付けチェックを見ながら切り替えてお勉強したいと思います。

 

年末は自炊にハマっておりました。

なかでも美味くいったのがボロネーゼです。

ボロネーゼを作る際に「ソフリット」という香味野菜ペーストが大事になってきます。

ソフリットとは玉ねぎ、人参、セロリなどの香味野菜を揚げ炒めることで野菜の旨味を凝縮させたものです。

ソフリットはあらゆる料理の隠し味に使用できます。トマトソースやカレーなどに利用できるので大量に作って保存しておくのも便利かと思います。

 

ぜひ一度作って見てください。

 

本日は眼窩下神経についてです。

眼窩骨折手術をするにあたり切っても切れない関係にある神経です。

 

三叉神経の枝である上顎神経は、下眼窩裂から眼窩内に出て眼窩下神経に名前が変わります。

Gray’s anatomy Forty Second editionより出典

 

眼窩内に入った後は眼窩下溝を通り眼窩下管に入り込み、下眼窩縁から約9.4±1.8mm下の下眼窩孔から出ます。

眼窩下溝を通る時は伴走血管を伴います。

Gray’s anatomy Forty Second editionより出典

 

 

眼窩底の厚さは0.5〜1mmと言われており、その中で最も薄い場所は眼窩下管の内側にあります。

そのため眼窩下壁骨折はしばしば眼窩下溝、眼窩下管を巻き込み、眼窩下神経損傷を引き起こします。

(※ちなみに下斜筋は涙囊窩のすぐ外側の眼窩底から起始し、骨膜下にアプローチできていれば安全に持ち上げることができます。)

 

さて下壁骨折においては下方rimからの骨折部位にアプローチする時に眼窩下神経の処理が必要になります。

その時には下記の図をイメージしましょう。

黄色が神経、紺が骨膜、オレンジが骨を示しています。

見てわかる通り、眼窩下溝に骨膜が入り込んでいますのでこのままでは眼窩下神経の上にプレートは置けません。

溝に入り込んだ骨膜を焼灼・切離して骨膜と眼窩下神経を切り分ける作業が大事になります。

 

この時に眼窩下神経の伴走血管を損傷し、出血することがありますが大量出血することはほぼなく必ずしも止血は必要ありません。無理に止血すると神経損傷につながります。

 

 

この作業がなかなか難しいですが、少しずつ習得していきたいと思います。

今日もありがとうございました!

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著者情報

菊地 良

Ryo Kikuchi

経 歴

2016年 弘前大学医学部 卒業
2016年 青森県むつ総合病院初期研修医
2018年 亀田総合病院 眼科 常勤
2020年 オキュロフェイシャルクリニック東京
2020年 新前橋かしま眼科形成外科クリニック
2024年 まぶたとなみだのクリニック 院長
診療時間
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