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眉毛下皮膚切除について追加で学んだこと
さて眉毛下皮膚切除について追加で学んだことをご報告します。
眉毛皮膚切除は奥が深いです。顔の印象を大きく変えずに効果が得られるので選択しやすい術式です。
内容も皮膚切除してただ縫い寄せるだけというシンプルな術式ですが、それだけに術者の腕が如実に出ると思います。
そうです。
シンプルを極めればピュアになる。
またもや言いたかっただけですね。すいません。
基本的な創の切開の仕方や縫い方は以前Eyebrow liftingの時にまとめた通りですが、追加のポイントを3つ説明します。
1つ目のポイントは皮膚を切り取る時に皮下脂肪もしっかり切除しておくことです。
創部内に脂肪がたまっていると余計な組織があるためevertしづらくinvertになりやすくなります。
余分な脂肪はしっかり切除するように心がけましょう。
2つ目のポイントはROOF切除併用も選択肢に入れておくことです。
上眼瞼の外側がpuffyな方はRoof切除を併用すると欧米人のようなより美しい瞼になります。
切除の流れを分かる範囲で説明すると、
①眼輪筋の線維に沿って横切開を入れて、Roofを露出させます。
②眼輪筋に切り込みすぎないように(accessory foldの原因)Roofの前面を露出
③その後眼窩隔膜に切り込まないようにこそぐように切除します。(ジョキジョキ切ると術後凹みが出てしまいます。)
④切除時はRoof部位の麻酔追加を忘れずに。
⑤創縁のlayerを合わせるため、非吸収糸で眼輪筋を寄せておく。
その後は型通りです。
3つ目のポイントは連続縫合時は創縁をしっかりつまみevertさせて、皮膚に直角になるように通糸することです。
真皮縫合時点でしっかり寄せることが大前提ですが、連続縫合時もテキトーにやったら瘢痕が残ります。
一気に通糸するのではなく、創縁に通糸する度にしっかり有鉤鑷子でつまみ連続縫合しましょう。
とにかくevertです。
自分もまだまだまだまだです。でも今日が人生で一番若い日ですので諦めず進みます。
今日もありがとうございました!!
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著者情報
菊地 良
Ryo Kikuchi経 歴
2016年 | 弘前大学医学部 卒業 |
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2016年 | 青森県むつ総合病院初期研修医 |
2018年 | 亀田総合病院 眼科 常勤 |
2020年 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
2020年 | 新前橋かしま眼科形成外科クリニック |
2024年 | まぶたとなみだのクリニック 院長 |