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切開デザインについて
日曜日は久しぶりの休みでしたので千葉県を代表する有名店「松戸富田製麺」に行ってまいりました。自分は海外旅行の際に羽田空港出発の場合は「六厘舎」、成田空港出発の場合は「中華そばとみ田」を食べてから日本を発つと決めております。久しく食してませんでしたが、全く異常なしでした。完成度が極めて高いです。ラーメンっていうとどうしてもジャンクフードのイメージがいまだに強いと思いますが、あのスープは芸術です。魚粉の香りが特徴的な濃厚豚骨魚介スープです。ペットボトルに入れて持ち歩きたいくらいです。しかし、濃厚スープだけだと舌に残る感じがあります。そこでほんの少しゆずが入っているんです!!ゆずによって清涼感が加わり全体の完成度が飛躍的に上がります。よくゆずを入れてくださったなぁ……!と感謝さえ覚えます。麺には他では食べられない深い小麦粉の味わいがあります。まずは数本スープにつけずに召し上がるのが通の食べ方のようです。
ぜひ一度来訪をお願いします。
今回は皮膚デザインについてです。
挙筋短縮、Blepharoplasty、眉毛下皮膚切除などはデザインが命です。
大きく外さなくはなってきましたが、いまだに皮膚デザインは難しいです。瞼の形は人によって千差万別ですので白内障のCCCと違い、執刀するたびに考えさせられます。
挙筋短縮、Blepharoplastyにおいてデザインの下縁において必ず「睫毛上5mm」は外してはいけないと教わっております。短すぎるとpretarsal showがほぼなくなり余剰皮膚が弛緩として瞼縁を乗り越え重みの原因となります。長すぎると瞼縁から重瞼線までの皮膚がたるみ、不自然な重瞼となります。
上縁については皮膚を押し下げてできた複数のシワの一番上のシワに剃ってデザインすれば術後の皮膚弛緩の残存を予防できます。
内側については内眼角の直上までつなげますが、しっかり内側まで重瞼を作ってあげないと中途半端な重瞼になるなぁと経験的に思いました。
外側については余剰皮膚があるところまで切除します。鹿嶋先生は一つの目安として外眼角から外側に15-20mm程度まで切除すると良いと仰ってました。
眉毛下皮膚切除においてのデザインの上縁は「眉毛の一番下の生え際のライン」ではなく!!、「メイクラインの下縁」です。生え際のラインで切開すると瘢痕がとても目立つようになります。女性だとメイクラインがわかりやすいですが、眉毛の濃い男性だとメイクラインがわかりづらいので注意が必要です。
下縁は皮膚弛緩がなくなるところです。最低でも縦径が10mm以上切らないと皮膚弛緩が残存するようです。皮膚の切りすぎもよくないですが、10mm以上切ると本当に術後スッキリした瞼になると思います。
内側は眉頭を超えると瘢痕が目立ちます。眉頭より外側にデザインの内側端を作ります。
外側は目尻の皮膚のたるみがあるところまでです。
眉毛下デザインでは一番縦径が幅広になるところが外眥の直上になります。
以上を守ればクミンシード型?(他にいい例えが思いつきませんでした。)の良いデザインができます。
デザイン時の注意ですが、ふっとい線で書くといざ切開する時に線の上縁、真ん中らへん、下縁のどこで切開するのかわからなくなってしまうので細い線で書くことをお勧めします。細かいことですが、実際結構切開線を見失います。
また左右差が大きくならないように色々な角度から自分の書いたデザインを見て面積や形に左右差がないか確認するとよいです。
今日は以上です!ありがとうございました。
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著者情報
菊地 良
Ryo Kikuchi経 歴
2016年 | 弘前大学医学部 卒業 |
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2016年 | 青森県むつ総合病院初期研修医 |
2018年 | 亀田総合病院 眼科 常勤 |
2020年 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
2020年 | 新前橋かしま眼科形成外科クリニック |
2024年 | まぶたとなみだのクリニック 院長 |