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まぶたの脂肪について
今日もよろしくお願いします。
おかげさまで昨日冷凍ラーメンが届き、本日帰宅後に「蒙麺火の豚」という店のラーメンをすすらせていただきました。
二郎系ラーメンの上に蒙古タンメンを彷彿とさせる旨辛麻婆餡が乗ったとんでもないラーメンです。
餡は少し辛めですが、二郎系のワシワシ麺との絡みが最高です。
スープは相当脂っこいのかと思っていたのですが、いくらすすっても飽きの来ない飲み過ぎ注意のスープでした。
安心してください。しっかり朝昼ご飯は抜いております。
まぶたの脂肪について
さて2回目になりますが、また「まぶたの脂肪について」です。
先日はだいぶ脂肪の多い上眼瞼のblepharoplasty+ROOF切除+眼窩脂肪切除を執刀させていただきました。
人によりwhite lineの高さは全然違うので一様に眼窩脂肪を剖出させるのは僕にはまだ困難を極めます。
そんな中、鹿嶋先生より「この人ROOFもとってね❤️」と執刀日の朝に指示がありました。
眼窩脂肪どこ??って僕からするとROOF切除はさらに難しいです。
ROOF(retro-orbicularis oculi fat)はそもそもどこにあるのか。
どういう機能があるのかpubmedで調べてみると2020年のDalian Medical Universityの論文で38体の片側の解剖体のROOF構造についてまとめてありました。
この図のRにあたるところです。
Ma XD, Chun P, Zhang C, et al. Investigation of retro-orbicularis oculi fat and associated orbital septum connective tissues in upper eyelid surgery. Ann palliat Med 2020 Nov; 9(6)
この論文でのgoogle翻訳では「アジア人の二重眼瞼手術では、上眼瞼の機能効率と外観を改善するためのベースライン手段として、腱膜の位置を固定し、腱膜の前部の脂肪量を減らすことが考えられています」と書いてあります。
やはり以前もブログに書いたように上眼瞼の脂肪はとった方が機能的にも美容的にもいいのだろうなと思います。
ROOF切除時に指導していただいた項目について
ROOF切除時に指導していただいた項目についてまとめたいと思います。
①眼輪筋側と②眼窩隔膜側に一層ずつ被膜残すように切除することです。
①眼輪筋側
眼輪筋側に切り込みすぎると、眼輪筋とaponeurosisに予定外の癒着を作り、予定外重瞼線の原因となります。
②眼窩隔膜側
眼窩隔膜側に被膜を残さず全て切除してしまうと、これまたaponeurosisに予定外の癒着を作り、挙筋機能に影響が出ることがあるようです。スプリング剪刀でチョキチョキ切るというよりは「こそぎ切る」ように切除すると癒着もなく綺麗にROOFが切除できます。
あとは眼窩脂肪の時と一緒ですが、ROOFを引っ張ると眼窩の上方rimに牽引がかかり疼痛の原因となりますのでしっかりrim付近に麻酔を追加するようにします。
スッキリしたまぶたを目指して今日も奮闘します。
今日もありがとうございました。
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著者情報
菊地 良
Ryo Kikuchi経 歴
2016年 | 弘前大学医学部 卒業 |
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2016年 | 青森県むつ総合病院初期研修医 |
2018年 | 亀田総合病院 眼科 常勤 |
2020年 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
2020年 | 新前橋かしま眼科形成外科クリニック |
2024年 | まぶたとなみだのクリニック 院長 |